育児と仕事のお役立ちコラム

2026年1月14日

家族会議してる?育休後の“わが家の働き方”をアップデートする方法

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育休からの復職が見えてくると、多くの女性が直面するのが「このままの働き方で、本当に回るの?」という不安です。仕事、家事、育児。どれも大切にしたい気持ちはあるのに、時間も体力も有限。結果として、なんとなくママ側が調整役になり、負担を抱え込んでしまうケースも少なくありません。

そんなときにおすすめしたいのが、“家族会議”という考え方です。堅苦しい話し合いではなく、家族みんなでこれからの働き方と暮らし方をアップデートしていくための時間。育休後は、家族のフェーズが大きく変わる節目です。だからこそ、一度立ち止まって「わが家の働き方」を見直すことが、長く無理なく働き続けるための鍵になります。

本コラムでは、育休後の女性の働き方を軸に、家族会議の進め方や話し合うべきポイント、現実的なアップデート方法を具体的に解説します。これから復職を迎える方も、すでに復職してモヤモヤを感じている方も、ぜひ参考にしてください。

育休後に働き方のズレが生まれやすい理由

育休中は、生活の中心がどうしても育児になります。日中の過ごし方、家事の配分、睡眠時間。すべてが「赤ちゃん基準」で組み立てられ、その延長線上で復職を迎える家庭も多いでしょう。

しかし、実際に仕事が始まると、

  • 保育園の送迎時間
  • 突然の発熱や呼び出し
  • 仕事量や責任の変化

といった現実が一気に押し寄せます。このとき、育休前と同じ感覚で役割分担をしていると、女性側に負荷が集中しやすくなります。

特に日本では、「ママが調整するもの」「ママのほうが分かっているから」という無意識の前提が残っている家庭も少なくありません。その結果、話し合いがないまま走り出し、気づいたときには疲弊してしまうのです。

「家族会議」が働き方アップデートの第一歩

家族会議というと、何か問題が起きたときにするもの、というイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、育休後の家族会議は「問題解決」よりも「すり合わせ」のためのものです。

ポイントは、

  • 正解を出そうとしない
  • 一度で決め切らない
  • 状況に応じて変えていい

というスタンスを共有すること。働き方も家庭の形も、子どもの成長とともに変わっていくものです。まずは現状を言葉にすることが、アップデートの出発点になります。

家族会議で必ず話したい3つのテーマ

1.仕事についての現実的な共有

最初に話したいのは、お互いの仕事の状況です。

  • 勤務時間・残業の有無
  • 在宅勤務や時短の可能性
  • 今後数年のキャリアイメージ

特に女性側は、「迷惑をかけたくない」「弱音を吐きづらい」と感じがちですが、復職直後は調整が必要な時期であることを前提に、正直に伝えることが大切です。

2.家事・育児の役割分担を“見える化”する

家事や育児は、やってみないと分からない負荷が多いものです。

  • 毎日の名もなき家事
  • 保育園・学校関連の対応
  • 病児対応や突発的な休み

これらを一度すべて書き出し、「誰が・いつ・どこまでやるか」を整理することで、不公平感やすれ違いを防ぎやすくなります。

3.「しんどくなったらどうするか」を決めておく

育休後の生活では、想定外が必ず起こります。だからこそ、

  • どちらかが限界を感じたとき
  • 仕事が立て込んだとき
  • 子どもの体調が不安定なとき

にどうするかを、元気なうちに話しておくことが重要です。「困ったら相談する」という約束があるだけで、心理的な安心感は大きく変わります。

女性が働き続けるために知っておきたい視点

完璧な両立を目指さない

育休後の働き方で多くの女性が陥りがちなのが、「仕事も家庭もちゃんとやらなきゃ」という思い込みです。しかし、100点を目指すほど、疲れやすく、続きません。

その時々で優先順位を変えながら、70点でも回っていれば十分。長く働き続けるためには、この視点がとても重要です。

働き方は交渉していい

時短勤務や在宅勤務、業務内容の調整など、制度として存在していても「言い出しづらい」と感じる人は多いでしょう。しかし、育休後は働き方を再設計するタイミングでもあります。

家族会議で整理した内容をもとに、会社と相談することで、無理のない形が見えてくることも少なくありません。

家族会議を形だけで終わらせないコツ

定期的にアップデートする

一度話し合って終わり、ではなく、

  • 復職後1か月
  • 半年後
  • ライフイベント前後

など、節目で見直すことが大切です。家族会議を「特別なイベント」ではなく、「暮らしのメンテナンス」と捉えると、続けやすくなります。

感情も含めて共有する

数字や役割だけでなく、

  • しんどいと感じていること
  • 不安に思っていること
  • ありがたいと感じていること

を言葉にすることで、家族のチーム感は強まります。特に女性側の感情は、後回しにされがちだからこそ、意識して共有する価値があります。

働き方をアップデートすることは、家族の未来を整えること

育休後の働き方に正解はありません。ただ、「話し合わないまま我慢する」ことだけが、唯一おすすめできない選択です。

家族会議は、女性だけが頑張るためのものではなく、家族全員が無理なく暮らし、働き続けるための手段です。小さな対話の積み重ねが、結果的に仕事の継続やキャリア形成を支えてくれます。

育休後は、終わりではなく新しいスタート。

「わが家の働き方」は、家族の成長に合わせて何度でもアップデートしていいものです。今日の一度の会話が、これからのマタニティライフ、そしてその先の働き方を、少しだけ楽にしてくれるかもしれません。