育児と仕事のお役立ちコラム

2025年4月28日

面接で企業側が聞いちゃいけないこと10選|知っておくべきNG質問とその理由

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就職や転職の面接で、「この質問って本当に聞いていいの?」と感じたことはありませんか?
実は企業側が面接で聞いてはいけない「NG質問」が存在します。これは法律やガイドラインに基づいたもので、聞かれる側が不快に感じるだけでなく、企業にとってもトラブルの原因になることがあります。

この記事では、「面接で企業側が聞いちゃいけないこと10選」として、具体的なNG質問とその理由、さらには企業側・応募者側それぞれの視点で気をつけるべきポイントをわかりやすく解説します。


面接でよくあるけどNGな質問とは?

厚生労働省が示すガイドラインでは、「採用選考において応募者の適性・能力に関係ない事項について質問してはならない」とされています。つまり、業務に関係ないプライベートなことを深掘りするのはNGなのです。

以下では、よくあるNG質問10例を紹介します。


NG質問①:家族構成について

「ご両親は何をされていますか?」
「ご兄弟はいますか?」

こういった質問は、応募者の家庭状況や育ちを判断材料にする恐れがあるためNGです。家庭環境を聞くことは、差別的な選考につながるおそれがあります。


NG質問②:結婚・出産の予定

「結婚の予定はありますか?」
「出産後も働き続けたいと思っていますか?」

性別やライフイベントを基に評価するのは、男女雇用機会均等法に違反する可能性があります。女性に対してこのような質問をすると、特に問題視されます。


NG質問③:宗教や信仰について

「どちらの宗教を信仰されていますか?」

宗教の自由は憲法で保障されており、選考に一切関係ない情報です。こういった質問は明確にNGです。


NG質問④:出身地・出身校に関する偏見的な質問

「〇〇県って閉鎖的って聞きますけど、どうなんですか?」
「○○大学ってあまり知られていないですよね?」

出身地や学歴に偏見を持った質問は、応募者を不当に評価することになりかねません。個人の能力を見るべきであり、出身は関係ありません。


NG質問⑤:思想・信条に関する質問

「どの政党を支持していますか?」
「憲法改正についてどう思いますか?」

これも宗教と同様、個人の思想・信条の自由に関わるため、聞くべきではありません。


NG質問⑥:恋人や交際関係

「今、付き合っている方はいますか?」
「同棲している相手はいますか?」

プライベートな交際関係を聞く理由は、採用に一切関係がないため、完全なプライバシー侵害です。


NG質問⑦:生活状況(収入・ローン・家賃など)

「今の生活費はどれくらいですか?」
「住宅ローンを抱えていますか?」

個人の経済状況を探るような質問も、選考とは無関係な個人情報に該当します。


NG質問⑧:健康状態・障害の有無(※特別な場合を除く)

「持病はありますか?」
「健康に不安はないですか?」

業務に著しく影響する場合を除き、健康状態を聞くのは配慮に欠けた対応となります。合理的配慮の観点からも、企業は慎重になる必要があります。


NG質問⑨:国籍や在留資格について(日本人に対して)

「本当に日本人ですか?」
「日本語は流暢ですか?」

名前や見た目で判断し、出身や国籍を質問するのは明確な差別行為です。在留資格が必要な場合は、採用後に正式確認する手順をとるべきです。


NG質問⑩:転職理由や前職の悪口を誘導する質問

「前の会社で何が不満だったんですか?」

転職理由を聞くこと自体はOKですが、前職の悪口を引き出すような聞き方は不適切です。応募者が回答に困る質問の仕方は避けましょう。


企業側が気をつけるべき面接マナー

採用活動は企業の「顔」とも言える重要な場面。面接官の質問一つで、会社のイメージが損なわれることもあります。以下のポイントを意識しましょう。

  • 業務に関係のない個人情報を聞かない
  • ガイドラインや法令を事前に確認する
  • 面接官に対する研修を実施する
  • 応募者の立場に立って質問を設計する

応募者側の対策:NG質問をされたときの対応

面接で不適切な質問をされた場合は、以下のように対応するのがスマートです。

  • 軽くかわす:「プライベートな部分なので、業務に関係することを中心にお話しさせてください」
  • 正面から聞く:「それは採用に関係する内容でしょうか?」
  • 企業に報告・相談する(場合によっては第三者機関へ相談)

まとめ|「聞いちゃいけない質問」を知ることが採用力アップにつながる

面接での「よくある質問」の中には、実は聞いてはいけない内容も多く含まれています。
企業側は無意識のうちにルール違反をしてしまうことがあり、それが応募者の離脱や訴訟リスクにつながる可能性も。

一方、応募者も「この質問、おかしいかも?」と気づいたときの対応力が求められます。

採用面接は、お互いを知る大切な場。適切な質問と敬意ある対応で、より良いマッチングを目指しましょう。